教育とICT(IT)の関係とこれから

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ICT(IT)と教育の相性は?

コンピューターや、インターネットという言葉がかなり一般的になり、国民のほとんどがスマホをはじめインターネットに接続できる機器を持つ時代になりました。

お子さんからお年寄りまでインターネットの存在を無視できない時代といってもよいでしょう。たとえ1日であってもインターネットに接続できないようになれば不安を覚えてしまう人も多いのではないでしょうか。

そもそもICTってなあに?

この記事を読んでくださっている方はそもそもICTってなあに?と疑問に思われる方も多いでしょう。

ICTとはInformation and Communication Technologyの略で、日本語直訳にすると情報通信技術です。一昔前までは、ITと呼ばれていたのですが、国際的によく使われるICTに近年置き換わりつつあります。

ICTとは情報処理や通信に関する技術を総合的に指す用語なのですが、あなたの生活に最も溶け込んでいるものは携帯やスマホです。インターネット網に接続されていて、情報のやり取りをするものはICTに関係のあるものと変わってもらえればいいでしょう。

新しいもの好きに終わるか、本気で生かそうと考えるか。

少し前に、任天堂がNintendoDSを教育現場で生かそうと実証実験をしたことがありました。そのあと大々的な成果発表はありませんでしたので、あまり流行しなかったのではと思います。一部の教育機関や行政の取り組みをマスコミでは見世物のように報道していますから、そう目に映るのも無理はありません。

しかし、文部科学省としては教育の情報化の推進を引き続き取り上げて進めていることから、決して一時期のものではなく、中長期的な目線で取り組まれているないようであるとわかります。

参考(文部科学省HP):http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/index.htm

まだ、表には出せる完成度はないけれど、今後世の中に送り出される「ICT×教育」なアイテムが実はたくさんあると思われます。

この先ICTは教育にどう関係していくのか

小学生の持ち運ぶ教科書がすべて電子書籍化されて、ランドセルがなくなり、タブレット一つですべてが済むようになる。

直接的に思いつくのはこういった内容かと思いますが、それはまだ少し先になりそうですね。物事を書き込む、マーカーで強調する。こういった紙ではいとも簡単にできることが、タブレットやパソコンでは紙ほどお手軽にできないことがあるからです。

今、考えられるのは現在存在する紙媒体の教材を補助する、効果を促進するような使い方でしょう。あくまで「ツール」としての情報機器の使い方が当面のメインとなりそうですね。

実は進んでいる学校のICT化

ここまで読んでくださった方の中には、「結局、学校はICT化されないってことなの?」と感じた方もいるかと思います。実は決してそういうわけではありません。お子さんに小中学生がおられる保護者の方なら授業参観などで見たことがあるかもしれませんが、教室に大きな液晶テレビが置かれていませんでしたか?都道府県によって導入されているかどうかは変わりますが、あれはただのテレビではなく、「電子黒板」と呼ばれるれっきとしたICTツールなんです。

一昔前では道徳の時間にNHK教育の番組をみるだけだったテレビですが、今ではパソコンを駆使して学習に用いられています。教材会社の作成したツールはもちろんのこと、先生がパワーポイントなどで作成した教材もこの「電子黒板」を用いて使われています。

これからの取り組み

もちろん何十年か先になれば、タブレット一つですべてを行う時代が来るかもしれません。20年前にはとうてい今のような情報化社会を想像できなかったように未来のことはわかりません。

分からない未来に対して、私たちは常にアンテナを高く張り、教育だけでない世の中の流れをとらえていきます。その時々、時代にあった最適な方法で子どもたちの学習を支援します。