子どもが勉強しない時に、やってはいけないご褒美のこと。

あー!うちの子何を言っても勉強をしないわ!
こうなったら最後の手段。ご褒美で釣ろうかしら!!

お母さま!ちょっと待ってください!
ご褒美を使って勉強をさせるのは即効性がありますが、使い方を誤ると効果がない他、逆効果にもなることがあるんですよ!

えっ!そうなの?!今までも、何度かご褒美を交換条件に勉強をしてもらおうと思ったけど、約束を守ってくれなかったこともあったかも…。どうしたらいいのか教えて!

今回は、お子さまに勉強をしてもらうとき、ご褒美を使う場合の注意点をご紹介します。

京都岩倉の学習塾 カジきたラボ 代表のカジからのご挨拶

こんにちは、京都市岩倉にある学習塾、カジきたラボの代表 カジです。

偏差値15アップ、定期テストの点数37点アップなどを実現したノウハウや豆知識をこのブログから発信していきます。

小中高生の学習に関するお悩みや、お母さまの子育てに関する疑問の手助けになれればという思いで記事を書かせて頂いています。

Contents

ご褒美=悪 ではない

お家でお子さまが勉強してくれない時、勉強と交換条件に

・お小遣いをあげる

・○○を買ってあげる

・ゲームを○○分やってもよい

など交換条件を出したことがあるのではないでしょうか。お手軽なように見えて、実は劇薬のような方法です。正しく使えば役立つものですが、使い方を間違えれば非常に大きなデメリットを生んでしまうことがあります。

今回の記事では、私が読んできた多くの書籍に書かれていた調査結果や、私自身の学習塾や家庭教師での指導経験から分かった「ご褒美についてのやってはいけないポイント」をご紹介します。

 

これはやってはいけない!「先にご褒美を渡す」

あの子ったら、ゲームをやったら勉強するって言ったのに全然やらないじゃないの!!キーーーッ!!

お母さま、落ち着いて!!もしかして先にご褒美をあげてしまってはいませんか!?

えっ?どうしてわかったの?子どもが言うことを聞かないからそこは譲ったんだけど、ダメだったかしら?

実は、ご褒美が先か、課題が先かという問題では多くの研究や書籍で調査がされており、ご褒美を先にした場合では、与えられた課題がクリアできない確率が大幅に上昇するそうです。

ご褒美を先に渡すか、それとも課題が済んだ後にご褒美を渡すか。これは、一見大差ないように見えて実は大きな違いがあるのです。

多くの書籍や教育学者の方も共通した意見

家庭学習コンサルタントとして、多くの書籍を出版されている坂本七郎氏の著書「自学自習の教科書 小学生の学力は「計画力」で決まる!」や、教育系Youtuberとして日本一のチャンネル登録者数60万人を誇る葉一氏による著書「一生の武器になる勉強法」などでも共通して紹介されているのですが、

「必ず○○前にやる。これを徹底する。」という旨の内容が書かれています。

人間の意志は非常に崩れやすい

つまり、ゲームをする前、遊びに行く前、寝る前、おやつを食べる前などです。

お母さま、お父さまもご褒美をもらった後になってみると、なんだかモチベーションが下がったとか、やる気が出なくなったとか、いろんな理由をつけて結局やらずじまいだったという経験はありますよね。

これは、特定のお子さまに限った問題ではなく、老若男女すべての人に共通することなのです。

人の意志というのは非常にもろく、壊れやすいものです。先ほどまではやる気満々だったのに、次の瞬間やりたくないなんてことは日常茶飯事。

お母さまも、ダイエットをしようとして、「最後に○○を食べておこう!」とスイーツを食べてしまったが最後、運動をしなかったという経験はありませんか?

お子さまの勉強もそれと全く同じことなのです。

時には厳しさもお子さまへの愛情

ましてや、小中学生は心も体もまだまだ未熟。自分を律して厳しい道を選ぶことは生物学的に考えても無理のあることなのです。だったらその選択肢は与えてあげないでください。それこそが、お子さまの幸せに繋がるのです。

決して、ご褒美をあげてはいけないと言っているわけではありません。順序に気を付けることが大切なのです。(高額で継続不能なご褒美は×)

ご褒美をうまく使い、ご家庭で適切なサポートをしてあげることで、お子さまの学習習慣を身につける助けをしてあげましょう。

まずは勉強、そしてご褒美。この順番は最後の砦。
何があっても譲ることのないようにしましょう。