子育てを支える塾になるために。第2回 こどもつながりフェスタin京都 に行ってきました!

京都 岩倉 三宅八幡 にある学習塾 カジきたラボです!

小学生から中学生までの授業を行なっているカジきたラボですが、通って頂いている小学生のお子さまの弟さんや妹さんはまだまだ小さなことが多いです。カジきたラボの周りのも保育園が多くあり、小さな赤ちゃんをベビーカーに乗せてお散歩されている方も多くみられます。

カジきたラボでも、お母さんの気持ちや、子育てに関する取り組みを知り、小さなお子さま、女性、地域にとってやさしい教室を目指すためある講演会に行ってきました。

その講演会とはこどもつながりフェスタin京都です!

こどもつながりフェスタin京都は 3月11日日曜日に御所近くの京都平安ホテルで開催されました。京都府が後援し、お子さまをお持ちのお母さまや、子育てを応援する自治体、NPO法人、企業が参加していました。

Contents

フィンランドに学ぶ子どもにやさしい社会

子どもつながりフェスタでは、多くの団体さんや企業の方が出展されていましたが、特に印象深かった、フィンランド大使館の方のお話を紹介します。

そのお話は「家庭をまるごと包み込む、フィンランドの子育て支援」と題されたものでした。

日本各地で参考モデルとして導入されつつあるフィンランドの公共サービス「ネウボラ」とその取り組みへの課題、安心して子育てのできる社会の実現へ向けて何が必要なのか考えさせられるテーマでした。

フィンランドは

  • お母さん、女性にとってやさしい国第2位
  • 男女格差のないランキング第2位
  • お子様は生まれてから大学院までの授業料は無料
  • 会社員の休暇消化率80%以上
  • 父母ともに育児休暇が取れ、復職後でも休職前のポストが保障されている

など、データからも子育てがしやすい国であると紹介されていました。ちなみに日本は100位以下。全世界的に見て、お世辞にも子育てしやすい国とは言えないようです。

フィンランドの子育てに対する取り組みで有名なのがこの箱。

この箱は「育児パッケージ」と呼ばれる、子育てに必要なアイテムが約50点入っている箱です。これは、こどもが生まれた後、検診に行くと自治体からなんと無償でもらえる箱です。

50点の中には、お子さま用の服や、

よだれ掛け、靴下など本当に必要なものが詰まっています。

初めての子育てで、何を買えばいいのかわからないときにもこの箱をもらえるので安心です。

さらに、育児パッケージ以上に子育てを支援するのが次に説明する「ネウボラ」です。

ネウボラという子育ての拠点

フィンランドにはネウボラという子育ての際に様々な拠点となる場所が、各自治体小学校区レベルに設置されています。

以下、フィンランド大使館のネウボラの説明の引用です。

ネウボラ(neuvola)はアドバイス(neuvo)の場という意味で、妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。フィンランドでは妊娠の予兆がある時点でまずネウボラへ健診に行きます。ネウボラはどの自治体にもあり、健診は無料、全国でネウボラの数は850です。妊娠期間中は6-11回、出産後も子どもが小学校に入学するまで定期的に通い、保健師や助産師といったプロからアドバイスをもらいます。健診では母子の医療的なチェックだけでなく、個別に出産や育児、家庭に関する様々なことを相談でき、1回の面談は30分から1時間かけて、丁寧に行います。また、担当制になっているため、基本的には妊娠期から子どもが小学校にあがるまで、同じ担当者(通称「ネウボラおばさん」)が継続的にサポートをするので、お互いに信頼関係が築きやすく、問題の早期発見、予防、早期支援につながっています。医療機関の窓口の役割もあり、出産入院のための病院指定、医療機関や専門家の紹介もしてくれます。~引用終わり~

日本では「○○場合はどこに行けばいいんだろう?」というところから悩まなくてはなりませんが、病院や行政といった施設をつなぐハブの役割をしている場所がネウボラというわけですね。はじめての子育てにとって力強い存在、それがネウボラなのです。

しかも、お母さんと赤ちゃんだけではなく、お父さんやご兄弟も含めてネウボラに行かなくてはいけないそうで、「ワンオペ育児」もほとんど行われないそうです。

その証拠に、フィンランドでは「イクメン」という言葉は全く理解されないそうです。

なぜなら、男性が子育てをするのが当たり前のことだから。日本は、「イクメン」が流行語なることから、まだまだ男は働きに出て、女は子育てをすると強く認識されていると分かります。

フィンランドと日本は似ている。特別なんかじゃない。

これまでの話を聞いて、フィンランドは日本と違って特別なんじゃない?と思われた方もいると思います。しかし、実際は日本とフィンランドは大変よく似ています。

フィンランドも日本と同じように少子高齢化が進んでおり、数十年前までは「男は働くもの、女は家庭を守るもの。」といった認識もあったそうです。

しかし、ネウボラをはじめとした、自治体に子育てを義務付ける法案が作られるなど、国のトップからお母さんや子どもにやさしい国を実現するための働きが行われたことにより、現在のような素晴らしい国になりました。

政治家や大企業の社長などリーダーの男女が率先して育児休暇を取得して、国民へその姿を見せたそうです。

フィンランドという国が特別な人口都合を持っていたわけではなく、政治などの取り組みで、現在のような素晴らしい姿に変わっていったという譯なのです。

日本でも子育てを応援している企業はある

企業のブースではベビーシャワーや、子育てに関する広報誌、オーガニックで安心の食品宅配サービスなど、お子さま向けの商品、忙しいお母さんを助ける商品が紹介されていました。

子育て世帯へ向けて、無料や割引のサービスを実施している企業も多いので調べてみるのもいいかもしれませんよ(^^)

お母さんにやさしい社会を作る取り組みがたくさんあります。

今回、こどもつながりフェスタin京都に参加することで、自治体やNPO法人により小さなお子さまをお持ちの家庭を支援する取り組みが多くなされていることを知りました。

同時に、若いお母さんなど本当に必要としている人に情報が伝わっていない現実も知ることができました。子育てでお困りのお母さまがいれば、ぜひ一人で悩んだりせず、支援してもらえる場所はないのか調べてみてはいかがでしょうか。

学習塾としてお母さん、ご家族を支えたい

カジきたラボも、小さなお子さまをお持ちのお母さまや、お仕事されているお母さま、未就学児のお子さまにとってやさしい場所になれるよう日々努めています。

カジきたラボでは、未就学児のお子さまに対する授業は現在行っていません。しかし、小中学生向けの塾という活動を通して、小さなお子さまをお持ちの「ご家庭」を助けることはできる、という考えで日々運営しています。

小さなお子さまをお持ちでご兄弟をお持ちのお母さま、なかなか小学校や中学校の勉強まで面倒を見ることができないこともあるのではないでしょうか。

カジきたラボはお子さまの学びを徹底的にサポートいたします。お子さまの学びについてお悩みのお母さま、ぜひ一度ご相談ください(^^♪ 私どもカジきたラボが子育てのお力になれれば幸いです。